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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

白い表紙に黒とベージュの題字

书籍名

中东を読み解く 东大驹场连続セミナー 思想?文化?信仰の遗产

着者名

宇田川 彩 (編)

判型など

264ページ、础5判

言语

日本语

発行年月日

2024年9月25日

ISBN コード

978-4-13-030213-5

出版社

东京大学出版会

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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2021年に東京大学中東地域研究センター (UTCMES) では、を開催した。日本语で「遺産」と聞くと、守り伝えていくものというイメージが先行する。世界遺産がその最たるものであろうし、家族の資産という意味で遺産という言葉をあてる場合も、散逸や喪失を避けるべきものとして想起される。一方で、アラビア語で遺産を意味する「トゥラース」という言葉では、伝統 (タクリード) や芸术 (ファン) のほかに、慣習 (アーダート) や文化 (サカーファ) のような、日々の生活に根ざした事柄にも意味的に近接する。アラビア語圏だけではなく、ペルシア語圏、トルコ語圏はもちろんのこと、ヘブライ語やその他移民先の言语圏のなかで、「遺産」というキーワードによって描き出される社会や人びとの姿を示そうというのが、連続セミナーの狙いであった。この連続セミナーのなかでさまざまな専門性を持つ講師によって展開された「遺産」を巡る議論を、初学者向けに入門書の体裁に整えて刊行したのがこの本である。
 
部のタイトルには、それなりのこだわりがある。これは当時の中東地域研究センター特任助教の宇田川彩さんによるアイデアで、すべての部を動きで表現している。セミナーの登壇順ではなく、専門地域や方法論 (文学、人類学、宗教学といった学問ごとに見られる対象との取り組み方) を横断してなお見られた共通性を、動詞で表現した試みである。四つの部は、それぞれ「つなぎ、紡ぐ」、「過去の地層を巡る」、「形づくる」、「引継ぎ、広げる」とした。
 
改めて本书の内容を振り返ると、コロナ祸ですべてオンラインで実施されたセミナーの様子がありありと思い返される。第一部「つなぎ、纺ぐ」には、南米在住ユダヤ人、纷争下のシリア文学、エジプトでの中道イスラーム主义思想の展开を扱う章が配置された。故郷や原典といった起点から离れ、なおそこに繋がっていこうとする人びとの営みが各章で论じられた。第二部「过去の地层を巡る」では、エジプトのコプト?キリスト教徒、中世の食卓、イランでの俗信が取り上げられている。中世まで遡る章が含まれることから明らかなとおり、本书のなかでも最もダイナミックに时代を遡っていく章が配置されている。第叁部「形づくる」では、トルコの神秘主义教団、アルジェリアの建筑、オマーンにおける文化遗产保护のあり方が取り上げられた。第四部「引継ぎ、広げる」と同じように、どちらかといえばいま现在にちかい时代を论じる章が多い部である。実际のところ、第四部では、翻訳による国际法の受容、アメリカでのイスラーム教育、そしてパレスチナ人が引き継ぐ遗产が各章で论じられた。
 
论じる地域や场所が违うだけではなく、本书の各章は学术的な方法论も実のところさまざまに异なる。「遗产」をキーワードに、中东研究の広がりを体験してほしい。
 

(紹介文執筆者: 総合文化研究科?教养学部 特任准教授 鈴木 啓之 / 2025)

本の目次

はしがき
 
I つなぎ、纺ぐ
第1講 「アレッポ人」と「ダマスカス人」からセファルディ系へ(宇田川 彩)
第2講 「飛び去ったもの」の記憶(柳谷あゆみ)
第3讲 ムスリム知识人が问うアラブ世界の近代(黒田彩加)
 
II 过去の地层を巡る
第4讲 中东のキリスト教遗产(辻明日香)
第5讲 中世イスラームの食卓(尾崎贵久子)
第6講 イランの俗信の流儀(竹原 新)
 
III 形づくる
第7讲 アレヴィーと遗产(若松大树)
第8讲 ガルダイヤとジェルバ岛のイバード建筑(松原康介)
第9讲 现代オマーンにおける文化遗产政策の展开(近藤洋平)
 
IV 引き継ぎ、広げる
第10講 アラビア語圏における国際法受容の初期段階(沖 祐太郎)
第11講 アメリカでイスラームの伝統を学ぶ(髙橋 圭)
第12讲 パレスチナ人にとっての遗产とアイデンティティ(铃木启之)
 
あとがき

関连情报

セミナー:
<连続企画>驹场中东セミナー
遺産と中東:文化?歴史?信仰の展開(全13回) (東京大学中東地域研究センター UTCMES 2021年6月2日~2022年1月12日)

 

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