黑料传送门

PRESS RELEASES

印刷

次のパンデミックでワクチンを「接种する」と答えた人は53.1% 接种意向を左右する条件の多様性を大规模调査で解析 研究成果

掲载日:2026年9月1日

  • 日本の一般市民28,000人を対象とした大规模アンケート调査を行い、将来、新たなパンデミックが発生した场合のワクチン接种意向と、それに関连する要因を解析しました。
  • 新型コロナウイルス感染症と同程度の致死率のパンデミックを想定した场合、ワクチンを「接种する」と回答した人は53.1%でした。新型コロナワクチンを接种した人だけに限っても、35.8%が次のパンデミックではワクチン接种に消极的な意向を示しました。
  • 将来のワクチン接种意向は、特定の属性や性格、情报源、そしてワクチンに関する误情报や阴谋论を信じている人などで低い倾向がみられました。一方、过去の新型コロナワクチン接种后の副反応の有无や程度は、将来の接种意向とは関连していませんでした。
  • ワクチン接种を后押しする条件を解析したところ、「无料で接种できること」「临床试験による科学的な根拠」「医师からの推奨」は幅広い人々で重视されました。一方、政府や専门机関による推奨、国产ワクチンであること、接种の利便性などをどの程度重视するかは人によって大きく异なり、接种意向を高めるためには一律ではなく対象に応じた戦略が重要であることが示されました。

将来のパンデミックにおけるワクチン接种意向と、接种を后押しする条件を大规模データで解析
 

発表内容

东京大学国际高等研究所新世代感染症センターの滨田将风特任研究员、古瀬祐気教授、千叶大学大学院医学研究院の川崎纯菜特任准教授らの研究チームは、日本の一般市民を対象とした大规模アンケート调査の结果を用いて、次のパンデミックが発生した场合にどのくらいの人々がワクチンを接种する意向を持っているか、どのような人で接种意向が低いのか、さらに、どのような条件がワクチン接种を后押しするのかについて明らかにしました。
 
ワクチンは、感染症による重症化や死亡を防ぎ、パンデミックの被害を軽减するうえで重要な公众卫生対策です。新型コロナウイルス感染症のパンデミックでは、従来にないスピードでワクチンが开発?导入され、日本でも2022年までに人口の8割以上が新型コロナワクチンを接种しました。
 
一方、以前から课题となっていたワクチン忌避は、新型コロナウイルス感染症の流行を経て、より深刻な问题となっています。次のパンデミックでも、新たに开発されたワクチンを多くの人に迅速に接种することが公众卫生上重要となる可能性は大きいと考えられますが、新型コロナウイルス感染症パンデミックを経験した现在の人々が、次のパンデミックでワクチンをどの程度受け入れるのか、また、接种をためらう人々に対してどのような条件が接种意向を高めるのかについては、十分にわかっていませんでした。
 
そこで研究チームは、「日本における新型コロナウイルス感染症问题および社会全般に関する健康格差评価研究(闯础颁厂滨厂)」のデータを用いて解析を行いました。この调査は2024年12月から2025年1月にかけて、15~84歳の28,000人を対象としてオンラインで実施されました。回答の信頼性に関する基準を満たした25,082人のうち、医学的な理由で新型コロナワクチンを接种できなかった人を除いた24,577人を主な解析対象としました。
 
调査では、「次のパンデミックが発生し、その病気による死亡リスクを50%以上减らすワクチンが开発され、日本政府や世界保健机関(奥贬翱)などによって承认された」と仮定して、そのワクチンを接种するかどうかを寻ねました。まず、新型コロナウイルス感染症と同程度の致死率(感染者のうち0.1~2%が死亡)のパンデミックを想定した场合、53.1%が「絶対に接种する」または「おそらく接种する」と回答しました。日本では新型コロナワクチンの接种率が8割を超えていたことと比较すると、将来のパンデミックに対する现在の接种意向は低い水準にあることが示されました。
 
さらに、新型コロナワクチンを実际に接种した19,027人のうち、35.8%は、次のパンデミックでは「おそらく接种しない」または「絶対に接种しない」と回答しました。一方、新型コロナワクチンを接种しなかった人の中にも、15.1%は次のパンデミックでは接种する意向を示しました。
 
1:新型コロナワクチンの接种歴と、次のパンデミックにおけるワクチン接种意向
 


また、想定するパンデミックの致死率を高くしたり、ワクチンの効果が长く持続すると仮定したりすると、特に「おそらく接种しない」と回答していた人の一部が接种する方向へ意向を変化させました。この変化は、新型コロナワクチンを接种した経験のある人でより顕着でした。一方で、「絶対に接种しない」と回答した人では、こうした条件を変えても接种意向の変化は限定的でした。
 
つぎに、どのような人で次のパンデミックにおけるワクチン接种意向が低いのかを统计的に解析しました。その结果、20~40歳代、女性、収入が低い人、教育歴が低い人などで接种意向が低い倾向がみられました。また、ワクチンに関する误情报や新型コロナウイルス感染症に関する阴谋论を信じていることも、低い接种意向と関连していました。一方、かかりつけ医がいること、感染症に関する知识が多いこと、人との接触が多いことなどは、高い接种意向と関连していました。兴味深いことに、新型コロナワクチン接种后に副反応を経験したかどうかや、その副反応の程度は、将来のワクチン接种意向とは関连していませんでした。
 
心理的?性格的な要因についても、ワクチン接种意向との関连がみられました。幸福度が高い人では将来のパンデミックでワクチンを接种する意向が高い一方、不安感が低い人では接种をためらう倾向がみられました。また、他者や共同体との関係を重视する人では接种意向が高く、反対に、自己の达成や自立を重视する人では接种意向が低い倾向がみられました。
 
情报源については、政府、医疗従事者、専门家、テレビ、新闻などから情报を得ていることが高い接种意向と関连していました。一方、复数の情报源を同时に考虑した解析では、友人、着名人、动画共有サイト、厂狈厂などから情报を得ていることは低い接种意向と関连していました。ただし、本研究は観察研究であり、これらの情报源が直接ワクチン接种意向を高めたり低下させたりしたことを証明するものではありません。
 
 
2:次のパンデミックにおけるワクチン接种意向と関连する要因

さらに研究チームは、「どのような条件があればワクチンをより接种したいと思うか」について20项目を调べました。検讨候补として、临床试験(治験)、政府?奥贬翱?医师などからの推奨、ワクチンの开発?製造国、ワクチンの种类、予约手続きや接种场所の利便性、费用などを项目に含めました。これら20项目の优先顺位のパターンを教师なしクラスタリング解析(注1)によって分类したところ、调査参加者は特徴の异なる8つのグループに分けられました。どのグループでも、「无料で接种できること」と「临床试験による科学的な根拠」が特に重视されていました。また、医师からの推奨も幅広い人々で重视されました。
 
その一方で、そのほかの条件についてはグループ间で大きな违いがありました。例えば、接种场所や手続きの利便性を特に重视するグループには比较的若い人が多く含まれていました。また、国产ワクチンを强く重视する一方、公的机関からの推奨をあまり重视しないグループもありました。逆に、専门家や公的机関からの情报を重视し、感染症に関する知识が比较的高く、ワクチン接种意向も高いグループも复数みられ、その一部では家族や知人からの影响があまり大きくないといった特徴もありました。
 

 図3:ワクチン接种意向を高める条件と、その优先顺位にもとづくグループ分け

今回の研究によって、次のパンデミックにおける现在のワクチン接种意向は、新型コロナウイルス感染症で実际に达成された接种率と比べて低いことが示されました。また、ワクチン接种をためらう理由や、接种を后押しする条件はすべての人で同じではなく、さまざまな価値観や优先顺位が存在することが明らかになりました。
 
そのため、将来のパンデミックにおいてワクチン接种を促进する际には、単に一つのメッセージを一律に発信するだけではなく、例えば、利便性を重视する人には接种场所や时间を改善する、国产ワクチンを重视する人には开発?製造や品质保証について适切に説明する、また、信頼される情报源が异なる人々にはそれぞれに适した情报発信者を活用するなど、対象に応じた対策が重要になると考えられます。
 
なお、本研究で得られた53.1%という値は、将来実际にパンデミックが起きた际のワクチン接种率を予测したものではありません。実际の接种行动は、その感染症の重症度、ワクチンの有効性や安全性、その时点で得られる情报や社会状况などによって変化します。本研究の结果は、新型コロナウイルス感染症の流行を経験した后の时点における「次のパンデミックへの备え」や潜在的なワクチン忌避の状况を示すものと位置づけられます。
 
本研究は、8月20日に国際科学誌「npj Vaccines」(オンライン版)にて公表されました。
 

発表者

東京大学 国際高等研究所 新世代感染症センター
濱田 将風 特任研究員
小森園 亮 特任助教
小林 美栄 特任助教
藤田 尚子 特任助教
古瀬 祐気 教授

千葉大学 大学院 医学研究院
川崎 純菜 特任准教授
現所属:大阪大学 微生物病研究所附属バイオインフォマティクスセンター 特任准教授
 
东京医科大学
町田 征己 准教授
 
東北大学 大学院 医学系研究科
田淵 貴大 准教授
 

研究助成

本研究は、日本医療研究開発機構(AMED)先進的研究開発戦略センター(SCARDA)世界トップレベル研究開発拠点の形成事業「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点群 東京フラッグシップキャンパス(東京大学新世代感染症センター)?長崎シナジーキャンパス(出島特区)」(JP223fa627001、JP223fa627004)の一環として行われました。また、日本学術振興会(JSPS)科学研究費(JP21H04856、JP23K09693、JP25H01079)、JSPS二国間交流事業(120248602)などの支援により実施されました。
 

用语解説

注1)教师なしクラスタリング解析
あらかじめグループを决めるのではなく、回答の似ている人同士をデータにもとづいて自动的にまとめ、特徴の异なる集団を见つける统计的な解析手法。本研究では、ワクチン接种を判断するときに20の条件の中でどれを重视するのかというパターンにもとづいて参加者を分类しました。

论文情报

Junna Kawasaki, Masakaze Hamada, Masaki Machida, Ryo Komorizono, Mie Kobayashi-Ishihara, Naoko Fujita, Takahiro Tabuchi & Yuki Furuse, "Vaccine acceptance in a future pandemic after COVID-19 and its decision drivers in Japan," npj Vaccines: 2026年8月20日, doi:10.1038/s41541-026-01561-2.
論文へのリンク ()

お问い合わせ先

&濒迟;研究内容について&驳迟;
東京大学 国際高等研究所 新世代感染症センター
古瀬 祐気(ふるせ ゆうき) 教授

 
&濒迟;机関窓口&驳迟;
東京大学 国際高等研究所 新世代感染症センター(広報)

アクセス?キャンパスマップ
闭じる
柏キャンパス
闭じる
本郷キャンパス
闭じる
驹场キャンパス
闭じる