
书籍名
Cambridge Elements, New Religious Movements Youth Culture and Religion in Twenty-First Century Japan From Hyper-Real to 2.5-Dimensional Religion
判型など
72ページ、ハードカバー
言语
日本语
発行年月日
2026年1月
ISBN コード
9781009550260
出版社
Cambridge University Press
出版社鲍搁尝
英语版ページ指定
本书は、文学部で2012~2024年度にかけて开讲した宗教学演习の授业の成果である。
日本では「宗教」というと、聖典?教義をもつキリスト教のような教団 (教会) がイメージされることが多い。宗教学ではその枠に収まらない現代的な宗教性を「スピリチュアリティ」という言葉で表現してきた。個人的に瞑想?占い?パワースポットめぐり?自己啓発などを実践する形式の総称である。宗教がもたらすのが「救い」なら、スピリチュアリティは「癒し」を提供するとされてきた。
しかし20代の学生に寻ねてみると、スピリチュアリティに対して积极的な関心を示す者はほとんどおらず、「母亲はハマっているが、自分の友达でやっている人はいない」といった返答が多数である。スピリチュアリティが中年以上の人々のものであるなら、また、教団型の宗教に惹かれる人が少数派なら、今の若者たちはどのような宗教性に関わっているのか。宗教/スピリチュアリティという従来の二分法をあてはめるだけでは取りこぼされてしまう新しい宗教现象が、现代日本社会に生まれている可能性はないのか。これが本书の根本的な问题関心である。この问いはまた、もし従来型の宗教でもスピリチュアリティでもない现象が発生していたとしても、私たちはそれをなおも「宗教」として认识することはできるのかという概念?理论的问题も含み込む。
そのような、まったく新しい「何か」を発见するために、私たちは日本のサブカル、オタク文化と呼ばれてきた领域に注目した。宗教学者によるオタク文化研究は既に存在しているが、ほとんどが「オタク文化は宗教っぽい」という论の组み立て方だった。その场合の「宗教っぽさ」とは、热狂的信仰、崇拝対象の存在など、旧来の宗教観に由来するものだった。それに対して、私たちは视点を逆転させ、「宗教のようなオタク文化」ではなく「オタク文化のような宗教现象」を探すことにした。そのような现象は简単には见つからず、苦労したが、タルパという、オカルト文化に流用されたチベット仏教の霊的存在が、今ではサブカル化している事例を発见してから调査が进んでいった。
主だった成果を2点述べる。
1.「救い」(宗教) の次に来たのが「癒し」(スピリチュアリティ) だとすると、その次に来たのは「推し」である。(「推し」は宗教的なタームではないと見えるかもしれないが、それは従来型の宗教概念にとらわれているからではないだろうか)
2. オウム真理教事件の際、社会学者大澤真幸氏は、それを「虚構の時代の果て」と位置づけた。本書は、「虚構」には「フィクション」と「ヴァーチャル」の2つの面があることに注目し、オウム真理教世代は「フィクションの時代」に該当し、それに対してテクノロジーが飛躍的に発達する21世紀のZ世代は「ヴァーチャルの時代」を生きているのだと考えた。そして、後者を、「2.5次元」概念を借用し、「レイヤー化するリアリティと自我」を作り出す「主観的儀礼」を新たなキータームとして説明した。
(紹介文執筆者: 人文社会系研究科?文学部 教授 藤原 聖子 / 2026)
本の目次
Six Aspects of Contemporary Japanese Youth Religiosity
2 From Hyper-Real to 2.5-Dimensional
From the Era of Fictionality to the Era of Virtuality
2.5-Dimensional
The 2.5-Dimensional Characteristics of Tulpas
“Phantom Body” in “Digital Nature”
3 From Subjective Myths to Subjective Ritualization
Rituals that Make Oshi Real in Oshi-Katsu
Tulpa Practice as a Ritual of Real-Making
Rituals in Gaming Culture
Anime Pilgrimage
4 Conclusion
References
関连情报
Practicing belonging, vicarious spirituality, and gendered fetishism: The transformation of the non-religious/religious in contemporary Japanese youth culture (『Social Compass』Volume 71, Issue 2, p.212-235 2024年6月22日)

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