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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

黄色のグラデーションの表紙

书籍名

在来的発展と大都市 20世纪日本における中小経営の展开

着者名

判型など

424ページ、础5判、上製

言语

日本语

発行年月日

2024年2月29日

ISBN コード

978-4-8158-1149-5

出版社

名古屋大学出版会

出版社鲍搁尝

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近代日本の工業化が、欧米型の工場制工業の移植?発展だけではなく、中小零細な工場や作業場を担い手としていたことは、近年の日本経済の歴史的な研究ではほぼ共有されている認識といってよいでしょう。しかしこのような経営規模の大きく異なる経営体の同時存在をどのように位置づけるかは、議論のあるところです。経済近代化の過程を、「伝統社会」と「近代社会」によって形成される「二重経済」としてとらえる方法は、後進?後発国が直面する現実を説明するものとして、広く受け入れられてきました。この見方では、伝統部門=中小零細経営の存在を後進性の現われか、あるいは近代部門=大企業部門のもとに編成?利用される存在として位置づける傾向があります。これに対して筆者は、前著『日本における在来的経済発展と織物業』(名古屋大学出版会、1998年) で、明治?大正期 (1880-1925頃) における綿織物業の発展を支えた問屋制家内工業は、生産組織としての問屋制が、小農世帯の労働力配分戦略の一環としての家内工業 (織物生産) と結びついた生産形態であったことを、織元の経営史料の分析を通じて論じました。「产业革命」を主導したとされる繊維产业でも、必ずしも大規模化を志向する工場制の成立へ結びつかない产业発展パターンが存在したわけで、前著ではそれを「在来的経済発展」と呼んでいます。
 
本书は、この「在来的発展」论の射程が、20世纪日本の経済発展の考察にも及ぶことを、大都市东京を场として、実証的に明らかにすることを课题としています。东京に着目するのは、伝统的な小农社会からの距离を最も広げた近代都市が、一方で製造业中小経営の族生と再生产の场であった事実に基づいています。実际、これら都市中小経営は、徒弟をへて职工となり、さらに独立开业によって経営主を目指すライフコースの见通しが労働する侧に共有されることで活性化していました。中小経営への参入は、望ましい就业机会を作り出すための、主体的な対応行动の面があったのです。
 
ただしそれが現実化するには、競争力のある产业の展開が必要です。本書は1920年代の東京で欧米向けの新興輸出产业として勃興し1970年頃まで生産を拡大した、金属やセルロイドを素材とする玩具工業を、その事例として検討しました。三部構成をとる本書の第II部、第III部は、もっぱらこの玩具工業の歴史分析に充てられています。国際比較によれば、日本の玩具产业には他の主要生産国のドイツ?アメリカ?イギリス、そして第二次世界大戦後の新興国香港と比べても、中小経営依存的性格が色濃く現れています。そこでは製造問屋とよばれる組織者のもと、技能形成に裏打ちされた中小経営が製造面での主体となっていたこと、大都市東京の都市環境が技术や労働力の利用可能性を広げることで、この分散的な生産組織を支えていたことが明らかになりました。
 
このような产业パターンが1930年代から戦後高度成長期を経て1970年代まで続いていたことは、在来的発展論の射程が思いのほか長いことを示しています。近代日本の経済発展を、「近代」と「在来」のそれぞれ固有の論理を有する2つの経済発展の相互作用の過程―「複層的発展」―として理解することが、現代日本経済を見通す上でも必要となるのではないか。終章は、このような問題提起で締めくくられています。
 

(紹介文執筆者: 経済学研究科?経済学部 名誉教授 谷本 雅之 / 2026)

本の目次

 
 凡 例
序 章 课题と対象
     1 本書の課題
     2 研究史と論点
     3 対象と時期設定
 
  第滨部 戦前期大都市の工业化と中小経営
 
 第滨部はじめに
第1章 近代日本の都市「小経営」
      ——『東京市市勢調査』を素材として
     はじめに
     1 東京の就業構造と都市「小経営」
     2 就業者の属性
     3 世帯構成と女性家族労働
     おわりに
第2章 両大戦间期日本の都市小工业
      —— 東京府の場合
     はじめに
     1 東京における小工業の展開
     2 都市小工業の業態
     3 小工業の再生産
     4 集積と集住 —— 小経営と社会関係
     おわりに
 
  第滨滨部 両大戦间期における新兴中小工业の発展
 
 第滨滨部はじめに
第3章 両大戦间期日本の中小工业と国际市场
      —— 玩具輸出を事例として
     はじめに
     1 輸出「雑貨」工業の変遷
     2 玩具輸出と世界市場
     3 競争力の基盤 —— 外的条件と内的要因
     おわりに
第4章 分散型生产组织の新展开
      —— 両大戦間期東京の玩具工業
     はじめに
     1 業態 —— 問屋?製造業者?内職者
     2 組織化 —— 分業と主体間の関係
     3 分散型生産組織の基盤
     4 問屋?製造業者の創生と再生産
     おわりに
 
  第滨滨滨部 戦后の拡大と変容
 
 第滨滨滨部はじめに
第5章 戦后东京における玩具工业の発展
     はじめに
     1 輸出市場の動向
     2 中小工業としての玩具生産
     3 玩具工業の生産組織
     おわりに
第6章 玩具业界の组织化と协同组合
     はじめに
     1 製造業者の組合活動
     2 検査?登録事業
     おわりに
第7章 戦后东京における中小経営の存立构造
     はじめに
     1 玩具工業と東京立地
     2 東京立地と都市環境
     おわりに
终 章 総括と展望
     1 本書の要約
     2 玩具产业史のダイナミズム
     3 在来的発展と大都市
 文献一覧
 あとがき
 図表一覧
 索 引

 

関连情报

受赏:
2024年度 中小企業研究奨励賞 特賞 (一般財団法人商工総合研究所 2024年)


 
书评:
今泉飛鳥 評 (『Technology and Culture』Volume 67, Number 1 2026年1月)

 
阿部武司 評「谷本雅之氏の「在来的発展」論への疑問─同氏著『在来的発展と大都市』をめぐって─」 (『歴史と経済』第268号 2025年7月)

 
満薗勇 評 (『経済学論集』第84巻2号p.57-60 2025年3月)

 
酒井一輔 評 (『東北アジア研究』第29号p.135-141 2025年2月28日)


 
斎藤修 (一橋大学) 評 (『経済研究』76巻2号p.1-5 2025年2月28日)

 
田中幹大 (慶應義塾大学教) 評 (『企業家研究』第25号 2025年2月)


 
沢井実 評 (南山大学教授?大阪大学名誉教授) 評 (『日本歴史』2025年3月号 第922号p.110-112 2025年2月20日))

 
菅山真次 (東北学院大学教授) 評 (『大原社会問題研究所雑誌』795号 2025年1月号)


 
橋野知子 (神戸大学教授) 評 (『日本労働研究雑誌』2024年10月号 第771号 2024年9月25日)


 
本よみうり堂: 岡本隆司 (歴史学者?早稲田大教授) 評 (『読売新聞』 2024年6月28日)

 
高橋勅徳 評 (『週刊読書人』 2024年5月17日)

 
讲演:
在来的発展と大都市─20世纪东京の経験 (日仏会馆?フランス国立日本研究所 2025年6月6日)

 
第49回中小公司研究奨励赏受赏记念讲演会 (一般财団法人商工総合研究所 2025年3月5日)

 
2023年度东北?学?本学国际共同?学院シンポジウム「中小公司と地域:过去と现在」 (东北?学?学院経済学研究科 2024年3月21日)

 

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