
书籍名
ボラーニョ?コレクション はるかな星
判型など
184ページ、四六判
言语
日本语
発行年月日
2015年11月25日
ISBN コード
9784560092668
出版社
白水社
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
小説を読むのって面白いんですか? これまで読んだことある小説? 教科書に載ってた、うーん、ええっと、夏目漱石ぐらい? 学生たちと話していると、小説への関心が下がりに下がっていることを痛感する。読まなくたってべつに困らない。実際現実世界では、小説以上のとんでもない事件が起こっているし。
でもね、と私は反论する。信じられないような出来事も、心を痛めるニュースもみな细切れの情报として次々と流れていくだけ。新しい事件が起こると、前の事件は忘れられていく。小説、良く书かれた小説は、そこで语られる出来事がずしんと心に残るもの。たとえば凶悪犯罪者を、その后ろにある得体の知れないモヤモヤも含めて描いた小説を読むと、日々断片的な情报として伝わるニュースより、もっと重い淀が身体深くにたまる。小説、読んでみて。
ここで绍介するロベルト?ボラーニョは、悪を描く名手である。「悪人」ではない、「悪」を描くのが上手い小説家である。南米チリ出身で、2003年50歳で亡くなったあと、世界中で评価が高まり、日本でも长编小説『野生の探侦たち』、『2666』の翻訳が出て话题になり、その后全8巻の「ボラーニョ?コレクション」が刊行された。日本で翻訳出版されたラテンアメリカ作家の个人コレクションは、ボルヘスとガルシア=マルケスに次いで3人目。本书はその「ボラーニョ?コレクション」のうちの一册、ボラーニョの魅力が凝缩された中编小説だ。
ここで语られるのは、1970年代、チリ军事政権下で、飞行机云で空に诗を书くパフォーマンスで评判をとった空军パイロットのカルロス?ビーダーの物语。彼はアバンギャルド诗人という颜と、ファシストで残虐な暗杀者という颜をもつ。大学生のときクラスメートだった僕の视点を通して、ビーダーの悪の侧面が次第に明らかになり、思いもよらぬ结末を迎える。ラテンアメリカの暴力の歴史と僕の青春が交差し、この小説は恐ろしいと同时に哀しい。とても哀しい。
ボラーニョの代表作は长编小説5册分を一つにした巨大小説『2666』であろう。5部编成のうちの1つで、アメリカ国境沿いのメキシコのある町の连続女性陵辱杀人事件を取り上げる。1990年代以降実际にあった事件に取材したものだ。何十人もの残虐な事件现场がこれでもかこれでもかと记述され、読んでいて嫌になる。気持ち悪くなる。この悪の背后に存在する巨悪は何なのか、読者は読みながらずっとそのことを考えざるをえない。心にずっしり淀がたまっていく。
小説世界に入り込むことでしか得られない、いつもの生活がぐらりと揺れる体験を若いときにしてほしいと愿う。翻訳小説は敷居が高いんですよね、などと言わずに。
(紹介文執筆者: 総合文化研究科?教养学部 教授 斎藤 文子 / 2017)
関连情报
都甲幸治「新刊めったくたガイド」『本の雑誌』2016年3月号

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